2021/06/04 - 2021/06/09
P&A pottery class present
ceramicscape
陶芸教室P&A pottery classに通う20名のクリエイターによる「食」をテーマに制作した200点を超える陶器の展示販売会
さまざまな分野で活躍する人気クリエイター20名が、リエイターが足繁く通う異色の陶芸教室「P&A pottery class」とともにつくりあげた、「食」がテーマの陶芸作品約200点を展示&販売する「ceramicscape (セラミックスケープ)」を開催します。
参加クリエイターは、マーク・ジェイコブスの新ライン「Heaven by Marc Jacobs」にコントリビューターとして参加するアーティストのanccoや世界的に活躍するバンドCHAIのベーシストのYUUKI、広告や書籍などへのイラスト提供で人気のイラストレーターSANDER STUDIO、土器クリエイターのDOKI MIZUHO、張り子作家のにしこはりこ、COMINGSOONで開催された平野紗季子による「ちまき山脈」のビジュアルを担当したデザイナーの小磯竜也など。
個性豊かな20名のクリエイターが作り出した、食卓が楽しくなる陶器作品が一堂に並びます。
人気フードショップとクリエイターの限定コラボ商品も登場
また、アイスクリームダイナー「BIG BABY ICE CREAM」とベトナム雑貨を扱うライフスタイルショップ「333」、2つの人気フードショップとクリエイターがコラボレーションしたフード&陶器セットも数量限定で販売。
話題の陶芸教室から生まれたエネルギッシュな陶芸のニューウェーブを、ぜひ会場で体感してください。
<開催にあたって>
by P&A pottery class主宰 坂爪康太郎
茶湯の席で茶碗を褒めるとき「これはいい景色ですねぇ」という言い方がある。
陶芸の世界で「景色」というと、それは成形したときに残った指のあとや歪みが、窯で焼く時に灰が被ったり、強い炎で一部が焦げついたりしてできる不均一の表情のことで、渋くて最高!と思ったときに「おお、これはいい景色ですねぇ」となる。
侘び寂びに近い美的感覚というとわかりやすいかもしれない。
今回の展示会で一堂に会する色鮮やかな作品たちが窯から焼き上がってくるのを眺めながら、私はこの従来の「景色」とは異なる、新しい陶芸の「景色」を見た気がした。
20名のクリエイターの作品すべてを一様に括る言葉を見つけるのは難しいが、キュートでポップでいたずら心にあふれた、どこかオッチョコチョイな陶器たちは一笑を誘う「遊び心の景色」をもっている。
作品を手にとってよくよく見てみると、どうやって楽しませようかというクリエイターのアイデアが次々に発見され、歪み一つ線一本まで愛おしくなってしまう。
これらの陶器が生活の一部となり、実際に手で触れ使われる姿を想像してもらいたい。
部屋の中にこもりがちな生活でも、この陶器たちがあれば楽しく暮らせてしまうのではないか。
今回の展示タイトルの「ceramicscape」は「陶芸の景色」という意味の造語だが、前述のように「景色」は渋くて古臭い印象があるかもしれない。
しかし、そもそも景色とは移ろいゆくもの。
時代が変われば人々が陶芸に求めるものも変化していき、そこに現れる景色も変化していく。
この作品たちを現代の「陶芸の景色」として眺めることはできないだろうか。